インフルエンザと学級閉鎖
木々も色づき寒い日が増えてくると、気になってくるのはお子さんの健康管理ですね。
日本の小学校、中学校では欠席する生徒が多いと「学級閉鎖」をすることがあります。
今回は学級閉鎖と、その原因となるインフルエンザについてご紹介します。
学級閉鎖とは?
学校で伝染性の高い感染症により欠席する子どもが増えた場合に、病気の感染拡大防止にクラス単位でお休みとすることを学級閉鎖といいます。学級閉鎖になる基準は各自治体により違います。一般的にはクラスの10~20%がインフルエンザに感染すると学級閉鎖になります。時には学年閉鎖といって、その学年全体がお休みになることもあります。
また、学校と連携している学童保育もそのクラスに在籍している児童は出席停止になります。
インフルエンザとは?
毎年11~3月に多く流行します。咳や鼻水も出るので風邪と間違われやすいですが、普通の風邪と違い突然38℃以上の高熱が出たり、筋肉痛や全身がだるくなったりする「全身症状と感染力が強い」ことが特徴です。また、肺炎やインフルエンザ脳症も引き起こし、重症化すると意識障害や異常行動が出たり、麻痺や障害が残ることもあります。インフルエンザと診断されたら必ず学校に連絡し、指定された期間は外出を控えましょう。
詳しい情報はこちらのサイトが参考になります。(日本語)
リンク 第一三共株式会社 インフル・ニュース http://www.influ-news.info/influ/index.html
学級閉鎖中はどう過ごす?
お休みとなる期間はまちまちですが、大体2~5日間の学校が多く、この期間は外出を控え自宅で安静に過ごすこととされています。
周りの人への配慮も大切です。本人は症状が出ていなくて元気でも、まだ発症していないだけで菌を持っている可能性がありますので、自分のクラスが学級閉鎖になったら登校はもちろん学童保育にも、人が集まる場所に外出することはやめましょう。
咳をするときは手やハンカチを添える、鼻水をかんだティッシュはすぐゴミ箱に捨てるなど、自分が感染源にならないようマナーにも気を付けたいですね。
インフルエンザの予防法
流行が始まる前の10~12月にインフルエンザワクチン接種を受けることで重症化や死亡を防ぐことが期待されています。ただし、1年間しか有効ではありませんので、毎年受けることが望ましいようです。
外から帰ったら必ず手洗い、うがいをすることも非常に有効です。ぜひ家族みんなで習慣づけをしましょう。
各指導員のエピソード
中国語担当の吉本指導員はこのように子どもたちにアドバイスしているそうです。「病気予防には睡眠と食事がとても大切。規則正しい生活を送ること。また、朝起きて体調が良くないと思ったら無理して登校しないように。肌着を着る習慣がない子には、上着を何枚も着込むより下着を着た方が良いし、寒くても外で元気に遊んだ方が体が丈夫になりますよ。」
同じく中国語担当、佐藤指導員は旬の果物を積極的に食べる等、栄養面で気を配る以外に「よく笑い、日中よく活動し、深呼吸をして、毎日『私は元気!』と自分に言い聞かせることで、菌が寄り付けないパワフルな人になるように」と心掛けているそうです。
スペイン語担当の伊藤指導員の家庭ではこんなこともあったようです。
「双子の息子たちが生まれて初めてインフルエンザにかかったのは、小2の冬。なんと10日間もお休みしました。二人揃って同日に発病し、二日間の40度前後の高熱との闘いの末3日目にようやく解熱。その3日後にようやく登校を再開したと思ったら今度はその日から5日間の学級閉鎖!元気全開なこども達と外出も出来ず、家の中で過ごした退屈な10日間でした。ただ、2人が時間差で発病するともっと期間が長くなっていたので、同時だったのは不幸中の幸いと自分に言い聞かせたのでした・・・。」
インフルエンザの流行は毎年繰り返される、もはや日本の冬の風物詩となっています。手洗い、うがい、適度な運動・・・皆様気をつけましょうね!