学校・自治体向け SCHOOLS / MUNICIPALITIES
外国につながりをもつ児童・生徒に対する母語による日本語指導を行っています
弊社は、教育委員会の委託業務として、小中学校における英語教育や国際理解教育とともに、外国人幼稚園児・児童・生徒への日本語教育を行っています。
また、自治体を対象にボランティア日本語指導員の養成講座も行っております。
グローバルラングの取り組み
外国につながりを持つ児童・生徒に対する日本語サポート
全国の公立学校に在籍する外国人児童生徒数は11万4853人(令和3年現在、以下同一基準)で、日本語指導が必要な外国人児童生徒数は、4万7619人となっています。日本全国の小学生622万人、中学生323万人からみれば割合は小さくみえますが、特定の地域に外国人の子どもが集中しているため、それらの地域では深刻な問題となっています。
文部科学省は、初期の適応指導や日本語指導を踏まえ、外国人の児童・生徒(以下、「子ども」と表記)の適切な教科指導を行い、上級学校への進学や就職などの際に求められる学力の育成を積極的に推進しています。そして、各自治体でも、外国につながりをもつ子どもの増加に伴い、生活言語の習得のみならず学習言語の習得が求められるようになってきています。
グローバルラングは、平成6年より外国につながりをもつ子どもへの日本語指導事業を始めました。
翌年には外国の子ども用5か国語絵単語集の作成やマルチメディア英語教材開発に携わるなどしながら、外国につながりをもつ子どもの個別日本語指導を担当しています。子どもの在籍校に母語のできる日本語講師が行き、適応指導と日本語指導を生徒1名につき40時間~60時間行っています。今までに41か国の外国からの子どもを担当しました。
小学校・中学校に通うこの時期は、自己肯定感が形成される大切な時期です。しかし、日本語ができないことが原因で、学校生活や教科学習、友人関係などにおいて様々な問題を抱え、自己否定を招くことがあります。弊社では、積極的に子どもの良さを認め、褒めて、自己肯定感を高めることを常に念頭に置いて指導を行っています。
見知らぬ土地での不安を取り除き、安心できる居場所となること。子どもが一日も早く学校に慣れて、楽しく学校で過ごせるようになること。これらが、子どもたちへの日本語指導においての最優先課題です。そして、言語の習得により、人から受け入れられ共感する喜びを感じ、人間関係を築く力を養っていきます。外国につながりをもつ子どもへの日本語指導には、このように多角的な角度からの取り組みが必要だと考えています。
無料の日本語教材&学校書類の資料ルーム
指導内容と指導方針
子どもが一日も早く学校に慣れて、友だちもでき、授業もわかるようになり充実した学校生活が過ごせるようになることが目標となります。
子どもへのサポートとともに受け入れた学校や担任の先生方のサポートをしていきます。
弊社では、指導初日に子どもが困っていることがないか確認するとともに、先生や友だちがその子どもを歓迎しているということをお伝えします。子どもが学校に来たことにより、教室がより実りのあるものとなるよう目指します。
指導内容
- 学校生活に必要な日本語の指導(取り出し授業)
- 母語による学校生活のルールや日常生活の指導
- 授業などのサポート(入り込み授業)
- 学校と生徒の家庭連絡のサポート、保護者会などの通訳
指導方針
- 日本での学校生活に対しての心理的不安を軽減し、早くなじめるようにしていく。
- 母語で日本語を指導することによって、日本語習得を早め、日本文化への理解を促進させる。
- 指導員が子どもの母語を使うことにより、子どもや保護者と学校が円滑にコミュニケーションをとることができるようにしていく
母語を使った日本語指導の必要性
自分の意思で日本に留学する学生と違い、保護者に連れられて来日する子どもにとって、自国の母語や文化・習慣を理解してくれる人が日本語を教えてくれることは、大きな心の支えとなります。母語が話せることにより、子どもが新しい環境で、何に困っているのか、何に戸惑っているのかをすくい上げ、子どもの不安を取り除いて居場所を作るとともに、先生や友達とのコミュニケーションを円滑にします。
学校と保護者との関係においては、教材や学校のお便りの翻訳、学校と保護者との通訳を行い、双方の意思疎 通を図ります。また、日本語指導という点では、日本語と子どもの母語の両方を理解していることにより、母語に起因する日本語の発音や文法の困難な個所を指導する側がよく理解できるため、的を射た指導を効果的にすることができます。
その他にも、「基礎語彙を即提示できる」、「わからないことは母語で質問できる」、「母語を使うことで、表面的な言葉のみならず思考の過程を手助けできる」、「言葉を使う状況・場面をより詳しく提示できる」などの利点があります。この利点を生かしながら、短期間で生活言語や学校での必要最低限のルールを身に付け、先生や友達とのやり取りを可能にします。日本語のみを用いて指導する直説法に比べ、まったく日本語がわからない入門・初級レベルにおいては特に効果的であるとともに、新しい環境で不安を抱える子どもにとって、わからなかったり困ったりした時に気軽に母語で話せる場は、安心できる場ともなります。
さらには、母語による教科指導の支援、教科のトピックから入る日本語指導も可能です。母語で勉強ができていた子どもも、日本語が足りないばかりにクラスメートから低く見られてしまったり、やる気を失ってしまたりして、登校拒否になってしまうケースがあります。教科指導の理解を助け、授業への参加度を高めることは、子どもの自信・自己肯定感を高めることにもつながり、学校でいきいきと過ごすための大きな助けとなります。
大切にしていること
指導における留意点
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子どもの状況の把握子どもの日本語習熟度・興味・関心や、家庭での日本語のサポートの有無などを早い段階で把握し、日本語指 導に役立てていく。
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子どもに合わせた指導
(指導時間数により異なる)初歩の段階では、日常会話や文字の習得などの初期指導を行う。
習熟の度合いに応じて、基本的な語彙などを使いながら、教科学習の手伝いへと進んでいく。
必要な指導項目を指導員が厳選・整理し、子どもに負担を強いないようにする。 -
子どもを飽きさせないための
指導内容の準備子どもの発達段階と性格、能力に応じた指導を考え、行う。
子どもの興味をひく指導内容にする。テキストやプリントをやるだけでなく、体を動かしたり絵カード、絵本、ゲームなどをまじえて、読む・書く・聞く・話す練習をまんべんなくする。学習意欲や知的好奇心を高めるような工夫をする。 -
子ども主体の指導を心がける日本語を話したり、聞いたりする機会を多く作る。書かせる練習ばかりをさせないこと。日常生活や学校生活の中で、実際に必要な場面を設定して、言語活動ができるように指導していく。
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通常授業への橋渡しとなる
工夫をする各教科での学習内容を視野に入れ、日本語指導での学習が通常授業に活かせる工夫をする。例えば、個別学習では使わないけれども、調べ学習やクラスでの発表の際に必要な「みんなで」「わたしたち」「まとめましょう」などの語彙・表現などを勉強し参加できるようにする。 -
定着の確認をしながら
学習を進める繰り返し学習を基本とする。前回やったことや今までの学習内容を取り入れながら定着を図り、新しい事柄を導入していく。 -
学校行事や特別活動に
対してのフォロー運動会や移動教室、学習発表会や六年生を送る会などの練習や体育、水泳の前後の指導など、日本の学校生活への理解を深め、スムーズに参加できるように手助けしていく。 -
学校と情報を共有する担任の先生や学校に子どもの様子を伝えながら、日本語指導を進める。子どもがクラスに溶け込むことができるよう、学校との連携を深める。また、保護者に連絡事項を伝える手助けをする(予定、持ち物、宿題内容などの翻訳など)
対応言語
いろいろな国・地域から来る子どもたちのサポートや語学支援のため、外国語を使用できる日本語講師が多数登録しています。
- 中国語
- ベトナム語
- ネパール語
- インドネシア語
- ヒンディー語
- ウルドゥ語
- タガログ語
- 英語
- ポルトガル語
- ロシア語
- スウェーデン語
- アラビア語
- ペルシャ語
- トルコ語
- 韓国語
- タイ語
- ミャンマー語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語 など
*期間、時間帯、料金などは、各学校と相談の上、調整いたします。
*地域によっては、対応できない言語があります。
自治体の方へ
外国人支援ボランティア養成講座&日本語初級教室運営
弊社では、自治体主催のボランティア養成講座の運営委託を行なっています。
また、日本語が話せない在住外国人を対象とした自治体主催の日本語教室の運営行なっています。
オンラインによる通訳サポート
団体契約により外国語と日本語を話すバイリンガルの先生によるオンライン個人レッスンが割引価格で受けられます。ポルトガル語、スペイン語をはじめとして14ヶ国語に対応します。子どもだけでなく大人の日本語レッスンも受付中です。
受け入れ時の通訳・翻訳サポートや日本語初期指導はもちろん、その後の継続した日本語指導、教科学習指導にも対応します。外国人保護者とのやり取りで生じる言葉の問題など、外国語に関するさまざまな問題解決のお手伝いをいたします。
講師
信頼のおける講師陣
弊社では、研修会や派遣講師のチェックを随時行い、講師の質の向上に努めています。
講師の保有スキル
- 子ども対象の日本語指導が出来る人
- 子どもの母語が出来るか直説法で日本語指導できる者
- 子ども好きで、協調性があり教養豊かな人
- 学校と連携をとりながら、子どもの置かれた環境や能力に応じた指導ができる人
- 日本語教師養成講座420時間修了者、日本語教育能力検定試験合格者
- 大学・大学院で日本語教育課程の主専攻・副専攻修了者
ご利用の流れ
お問い合わせからレッスン開催まで
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お問い合わせ
まずはお問い合わせフォームまたはお電話にてお問い合わせください。
ご希望のレッスン、実施時間帯・曜日、期間、対象者、ご予算などをお聞かせ下さい。 -
ご提案
ご要望に応じたレッスンとお見積りをご提案させていただきます。
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ご契約
レッスン内容、金額、お支払方法、開始時期等をご相談の上、ご契約書を取り交わします。
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レッスン開始
レッスン初日に弊社の担当スタッフが講師に同行いたします。
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報告書などの提出
毎月定期的にレッスン担当者様宛に、報告書を提出いたします。
また、随時レッスン内容についてのご相談を承ります。