子どもの体を作る大事な「食」。最新の学校給食は?

2019/03/07
  

暖かくなったり寒くなったりと気温変化が激しい昨今。
猛威をふるったインフルエンザの流行もおさまりつつあり、今度は花粉症に悩む方が増えました。
皮肉なことに、目のかゆみが出てきて「そろそろ春だなぁ……」なんて感じます。

体調管理に大切な三か条といえば、「運動」「睡眠」「食生活」ですよね。
今回子どもの大事な体づくりのために、切っても切れない存在である”学校給食”について取り上げることにしました。
まずは給食について取り上げるにあたって、会社で給食の思い出話をしてみました。

登場人物

    
社長(50代後半) スタッフK(30代)スタッフN(20代)
Kさん、小学生のとき好きだった給食とかありますか?
んー、なんだろう、やっぱカレーかな?
テンションあがりますよね、カレーすぐなくなってたような気がします!社長はなにか思い出の給食ってあります?
思い出の給食かぁ、あれだな、ソフト麺とか
ソフト麺ってなんですか?!
袋に入ってる柔らかい麺を銀のプレートに出して、ミートソースかけて食べるんだよ
へぇ~始めてききました!
あとミルメーク
ミルメーク?????
いちごとかコーヒーとかメロンとかの味がついた甘い粉を牛乳にいれて混ぜるんだよ
えー、そういうのなかったなぁ。テトラ牛乳ならあったけど
テトラ牛乳?!私200ccの紙パックでした!

アルマイト皿の脱脂粉乳だったなぁ・・・

????????

という感じで世代間ギャップがあり、40年ほどでこれだけ給食の歴史が変わったのだな~と感じます。

今では、栄養を考えて作られた、できたてのご飯が学校で提供される日本の給食制度は海外でもとても注目されています。

毎月末に翌月分の献立表が配られるのですが、子供のころは毎朝チェックして自分の好きなメニューが出る日にはウキウキと登校したものです。

 

ちなみに、私が小学生だった時に人気があった給食メニューといえば、「揚げパン」・「カレーライス」・「ミートソーススパゲッティ」・「ゼリー」・たまに出る「コーヒー牛乳」あたりでしょうか。

そんな給食も「食育」の流れで、最近ではびっくりするほど進化をとげているのです。

 

その1:メニューの豊富さ

給食の献立といえば、いくつかのメニューをリピートしていて、たまにイベントがあるときは新しいメニューがでたりするくらいだったように思います。

 

でも、最近の給食の献立は年間を通してほとんど同じメニューを見かけません。

そして、行事ごとに関連した食材を使ったメニューが出たり、「世界各国フード月間」なる月には、1か月間、毎日違う国のメニューが給食に出る月もありました。(私も食べたことのない珍しい国のメニューも出ていましたよ!)

他にも、日本全国のご当地フードが日替わりで出た月もありました。

こんなメニューばかりを食べていたら、美食家に育ちそうです!

(参考にまでに、ある小学校の献立です。重陽の節句の菊の花のすまし汁なんて大人も飲んでみたいですよね!)

最近では多くイスラム教徒のお子さんが学校に入ってきていて、イスラム教は豚やお酒(みりん等)を食べることができないのでみんなお弁当持参です。

そのうち、イスラム教徒の多い学校はハラル給食などが出てくるかもしれませんね!

 

その2:素材へのこだわり

都内のA区の小学校の給食はそのメニューがレシピ本として出版されるなど、大変評判になりました。

だしは天然のものにこだわり、冷凍ものは使用せず、地産地消の野菜を使って、すべて学校で調理した手作りの給食を提供しています。

この区では長年給食の残飯率が高いことが問題だったらしく、このような工夫で小学校の残飯率が3分の1に減少したそうです。

実は私の子供は、以前この区の学校に通っていたのですが、社会科見学にいき、給食で使う野菜を作っている契約農家さんへ行き、野菜を大量に持って帰ってきました。

子供が「○○さん(生産されている方)の野菜はいつも給食に出ている野菜で、すごくおいしいんだよ!」と熱弁するので、さっそくその日に調理して食べてみたのですが、本当に野菜の味が濃くて甘くて、感動するおいしさでした。

こんな野菜を毎日食べられるなんて幸せだな~と子供がうらやましくなった瞬間でした。

 

その3:食べ方の変化

私は子供のころは食が細く、食べるのも遅かったので(今はその反動でモリモリたべます!笑)、好きなメニューの日以外は給食の時間が憂鬱でした。

給食はみんな平等に同じメニュー、同じ量、嫌いなものが出ても我慢して食べる(アレルギー以外)、盛られたものは最後まで食べなきゃダメということで、食べるのが遅い子はみんなが昼休みで遊んでいる時間に教室に残って給食を食べさせられていました。そして、私もしばしば居残り組の中におりました。笑

今は、子供たちが盛り付けの段階で(日本では給食の配膳も片づけも全て子供たちがやります。)「少なめに」や、きらいな物があれば「抜いて」と希望を伝え調整できるそうです。

このあたりはきっと担任の先生の考え方にもよるかもしれませんが、学校としては学校全体の残飯を減らしたいというのは共通の認識だと思いますので、残すくらいなら無理して食べなくても良いということなのだと思います。

一度個人のお皿に盛り付けてしまうと残した時に誰も食べられませんが、食缶に入っているものであれば他の食べられる子がおかわりすることができるので、残飯率がさがりますね。

栄養的にどうなんだと思う保護者の方もいるかもしれませんが、給食を楽しく食べるということも「食育」には大切なのかなと思います。

他にも「セレクト給食」と言って何種類かのメニューから自分の好きなものを選べたり、「セルフバーガー」と言って自分で具材を選んで挟んで作るハンバーガーや、ビュッフェのように料理が並び、自分たちで好きな料理をとっていく「バイキング給食」(!?)など、子供たちが楽しめるような食べ方の工夫がたくさんされています。

 

好きな給食ベスト5

最後に、現役小学生の我が家の子供が好きな給食ベスト5を聞いてみました。

ミートカレーナン
ほうれん草のポタージュ
あんかけチャーハン
えびクリームドリア
バナナケーキ

お、おしゃれ!!
どれも私のときにはなかった・・・。

まるでファミレスのメニューのようです!

 

給食は、地域や学校によってこだわりやメニューが違いますが、ほとんどの学校で「給食試食会」という保護者が給食を食べられる機会がありますので、お子さんが普段どんな給食を食べているのか気になる方はぜひ参加されてみてくださいね。

 

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